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【2月18日】
翌朝、9時になるのを待ってB社に電話した。「あんたとこ、5億やというとったが、ほんまはもっと安ぅ出来るんとちゃうんか!」と噛み付いた。昼前に、紳士が飛んできた。「社長、どこか他社が余計な事を言うて来たんですか。私どもの会社を信用してくださいよ。社長もご存知の通り、当社は株式も上場しておりますし、傘下には多くの会社を抱えております。そんな当社が、社長を騙すような事をするわけが無いじゃないですか。工事費は充分お安くさせていただいております。勿論もっと小さな工務店なら安く出来るところもあるでしょう。しかし、当社は確実な工事をさせていただくわけですから、内容から言えば、充分にお安い工事費ですよ」と、なんとなく納得させられてしまった。
それから、紳士は毎日老人宅を訪れた。家政婦は、相変わらずぶっきらぼうにする。笑顔ひとつ見せない。それにもめげず、紳士は通ってくれた。
(続く)
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