UR欠陥マンションで思う
公団(今のUR)が1990年頃に分譲したマンションで、大規模修繕工事をきっかけに「欠陥」が見つかり、大騒ぎになっている。
バブル期 の建設ラッシュで、熟練作業員の確保が難しかったことが大きな要因だということだが、欠陥の内容はといえば、2000年頃に雨漏りがあって現場を調査した ら躯体が悪かった・・・ということらしい。具体的には「コンクリートのジャンカ」「打継(ウチツギ)不良」「配筋不良」「後施工(アトセコウ)のスリーブ 貫通に依る鉄筋切断」等々。
ジャンカや打継不良はざらに見られる。つい先日は、眼の前の光景に足がすくむような思いを経験した。新築後すぐのマンションで、である。(詳細は、今は語れないが。)
公 団は、これら欠陥が見つかった建物を補修し、或いは建て替える。「補修」か「建て替え」かの判定は、建築工学的判断に基づくとされているようだが、多分に 経済条件に左右されているだろう。建物所有者は「ケチがついた」と思っているから建て替えてほしいと考えるが、補修で足るとする反論が出て争いになる。
この「補修」だが、理論的には「補修できない欠陥は無い」といわれる。しかしその補修方法を、現実味を持って考察すれば、建て替え相当やそれ以上の費用を要したり、或いは物理的に補修できない場合もある。そこのところの判断が大変難しい。
例 えば欠陥や瑕疵に起因して夥しい漏水に到った場合、欠陥や瑕疵の補修に加えて水を含んだ部位をやりかえることで贖えるだろうか。住まい手がその建物を愛し ていて、ソコに居住することを是とするのならいざ知らず、ひとたび「資産価値」という観点に立つと、なんともやるせない。特に分譲マンションとなると、明 らかに資産価値を求めての購入者が少なからず居るから、問題は複雑になる。

