我が家のリフォーム騒動:2階の環境づくり-2

お仏壇は、母親がトンカチで板を打ち付け、単なる廃棄物に成り果てた。
ご先祖様のお位牌や過去帳は、食卓の横にいらっしゃる。ごめんね。

本格的な工事までに、2階で安穏と暮らせる環境づくりを先行させる。
Pさんに相談したら、「耐震化工事は大阪市の決定が出てからじゃないといけないけど、2階だけなら関係ないですよ」とのこと。
Nさんに「いつからかかってくれるの?」とせっついて、お盆前に2階の工事を済ませることになった。8月8日から10日の3日間。「絶対この3日間で終わらせます!」固い決意で望むそうだ。「?」と聞いたら、Nさんは11日から夏休みなんだって。
ばばっちい天井にはペンキを塗り、しみのできたクロスは貼り替え、めくれかけていた床も貼りかえる。不要な家具を(勿論お仏壇も)処分してもらわないといけない。
そうなると住んでられないから避難を考えなければならない。
俄 然忙しくなって、2泊3日で避難先を物色する。観光じゃないから遠くへは行かない。でも折角だから温泉がいいな。けど有馬は高い。日置川にお気に入りの温 泉があるけれど、ちょと遠い。・・・とかなんとか、あちこち問い合わせ、結局木の本の公営施設に決めた。ここだったらJRの新快速でいけるし、なにかと安 上がり。けど、結局お盆直前だから普段より相当お高い。しゃぁない。

我が家のリフォーム騒動:2階の環境づくり-1

Pさんが作ってくれた耐震改修は、
①1階の耐力壁を追加する
②小屋裏物置に間仕切りを設けてスペースを縮小する
というもので、つまり2階はいじらない。母親は、家に居るときのほとんどを2階で過ごしているから、工事中2階に居れば安心だということで、私としては充分に納得できる内容だった。

し かし、さてと眺めてみると、2階には物が溢れ大げさじゃなく愛の踏み場はちょっとしかない。それに2.2mの高さのたんすが2本あって、これが倒れたら一 巻の終わりだろうなと思わせる。昔はやった天井までのハッチ付き食器棚っつうのもあって、扉の丁番がイカレてるし、肝心のハッチ部分にはミキサーや食品が 山積みで、とてもハッチの役目を果たせない。
「捨てよ!」と、母親。
まぁ、思い切りが良いと言うか、なんというか、2階にある背の高い家 具は全部処分して、背の低い家具に買い換えるのだそうだ。「食器棚は相当壊れてきてるからしゃぁないけど、たんすは勿体無いんじゃないッスか?」「倒れて きたら死ぬんですよ」「でも、このたんす随分いぃモンだと思いますよ」「でも凶器になります」
どぅ考えても勿体無いから、PさんNさんに「貰ってもらえませんか?」って聴いたけど、当たり前に「イラン!」
1週間ほどすったもんだしていて、またTV。静岡では、家具の固定が徹底しているらしい。そっか。「金物で固定しましょうよ。」とまた説得し、たんすだけは廃棄をまぬかれた。
で もそのあおりを食ったのか、お仏壇が排気されることになった。既にお寺さんに来てもらって「お魂抜き(オタマシヌキ)」も済んだという。こんな大きなお仏 壇は不要で、ちっちゃなお厨子でおまつりするのだそうだ。そういえば、地下鉄の広告で、卓上ポット見たいなお仏壇を見たと言ったら、「あんなんあかん!」

ま、いっかと、いつもお願いしている家具金物屋のYさんに、間口1.8m高さ90センチの、引き出しばかりの食器入れをお願いする。
7月最後の土曜日に出来た。家具職人さんが一緒に来て、パタパタとハッチ付き食器棚を解体したら、随分明るくなったし広やかになった。
さすがにYさんの食器引き出しは凄い。これまでハッチの下と上の戸棚に入っていた食器を全部入れてもまだゆとり。それに引き出しが全部開く。普通の引き出しって全部出ませんよね。でも、すっかり出てくるから上から引き出しの中身を睥睨できる。一目瞭然。
それに、キャスターが付いている。別に食器れをあちこち動かすわけじゃないし、ワゴンにするのでもないけれど、位置の微調整が中身を内蔵したままで出来るのは嬉しい。Good!

でもねぇ、ハッチ付き食器棚があった部分の天井は・・・悲惨。ばばっちい。なんとかしなきゃ。

我が家のリフォーム騒動:申請受理

Pさんから「外壁、えぇ加減にメンテせんとあきませんよ!」ってご指摘を受けて、「そぅいやぁ、30年近く何もしないでほったらかしにしていたなぁ」と、知らないわけじゃないけど知りたくなかったことにメスが入る。
「自分で見てくださいヨ!」と、強引に見せられた。そうね。えらい痛んでる。随分膨れてるところがあるし、大きなクラックも入ってる。
母親に状況を説明したら「私は10年前からアンタに言うてる!」とお叱り。

日曜日、TVチャンネルがビフォーアフターになっていた。リフォームするぞって決めてから、母親のお気に入り番組になっていた。
ちょうど、我が家と同じような環境の長屋の改修。端家なので、隣家側の外壁も改修するというので興味津々で見た。
隣 家との間が20センチもないのだけれど、Mr.匠は、内部からサイディングを張るという。以前神戸の現場で私が検討したときは、セメント成型版だったらで きると判断したが、すごい金額になった。その時は、普通のサイディングでは不可能だった。ところがこのMr.匠は、ごく普通のサイディング用の留め付け金 具を利用して、内部から引っ張っている。ふぅ~ん。こんなことできるんやぁ。
早速Pさんに聞いた。Pさん「エェ!そんなことできるんですかぁ!?」。同時にNさんにも聞いた。やっぱり「エェ!そんなことできるんですかぁ!?」。
あれこれ調べてくれて、結局のところ・・・没。Mr.匠の方法は、事実上は可能かもしれないけれど、金物の使い方が適切ではないと言うことで、メーカーが横を向いたらしい。
母親の説得に一苦労。
確かにね、そもそもの出発はご近所の火災からだったから、彼女としては耐火改修を希望してものね。
「幸 いにもお隣さんは知的階級のご主人で、奥様もしっかりした方だから、お隣から出火すると言うことは考えにくいですよね。我が家の防火的な弱点は、お隣に面 した部分に外壁がないということです。でも、お隣自体、外壁が土塗り壁ですからね、それなりの耐火性能を有しておられるのですよ。それよりも問題なのは、 空き家や高齢者世帯からの出火ですが、これは、お隣を焼き尽くすほどに延焼しない限り大丈夫です。消防さんも言ってたんでしょ。延焼したとしてもウチの家 で止まるって」・・・とかなんとか、テキトーなことをいって、渋々承諾させた。

この間、PさんとNさんが、何度も何度も大阪市と調整して、ようやく申請が受理された。なんと7月になっていた。

我が家のリフォーム騒動:補助金交付決定!

待って、待って、待ちわびて、「大阪市なにやってんねん!」とブツクサ言うのにも疲れてきた5月中旬。
「補助金交付決定通知書」が、・・・来た!
なんと「大阪市都整防第●号」で、大阪市長平松邦夫さんから、来た。「第●号」っていう一桁の数字に、思わず笑ってしまった。えらく若い数字。
Pさんは、ほかにも沢山申請が出ているみたいって言ってたけど、だからどんどん後回しにされてるのかと思ってたけど、そうじゃなかった。大阪市さん、Pさん、ごめんね。

こ の通知書は、耐震改修設計費用の補助金を出しますよと言うもので、工事費とは別。といっても、「パッケージ診断」で申請してるから、勿論改修工事を行なう ことが前提になって居るのだけれど、工事費の補助は、「耐震改修工事費の半額」又は「100万円」のどちらか「少ないほう」という風に決まっていて、つま り、耐震設計がどんな内容でその工事にどれくらいかかるかという、図面と見積書を揃えて、改めて申請しなければならない。
ややこしいが、今回来た通知は、言やぁ「耐震設計費補助の予約ができました」という程度の内容に過ぎず、実際の補助金交付は、ずっと後の申請になる。

ラフスケッチを基に、Pさんに、耐震の実施設計に取り掛かってもらう。
同時に、昔から知っているNさんが改修専門工事会社に居るから、「特値でお願い!」と頼んで、PさんとNさんが連絡を取り合って、見積もり作業開始。

Nさんがいつもやってるような見積もりでは、ぜんぜん大阪市が通らない。建築工事の見積もりって、積算担当者が頭の中で色々イメージして作成するけれど、そしてそれを建築関係者は慮ることができるけど、大阪市の担当者は「建築ことわからないんです」らしい。
例えば「構造用合板って何?」って訊いてくるそうだ。そんなん、いまどき素人さんでも知ってるのに・・・と文句言ってても始まらないから、PさんとNさんが丁寧に応対してくれる。
材料の数量も、全体で●●㎡って出したら、各部位別に出してほしいと言ってきたらしい。そんなん、積算実習じゃあるまいに。

我が家のリフォーム騒動:補助金交付申請-2

住民票や登記簿などを揃えて、確かに大阪市内にある住宅で、耐震性が不足していて、持ち主が大阪府民であることなどを証明できるようにして、いよいよ「補 助金の交付申請」。我が家の場合は、耐震改修するぞっていう固い決意を持って臨んでいるから、「パッケージ診断」のコースで申し込む。これだと、耐震診 断・改修設計をあわせて22万5千円の補助が出る。なんだかだしている間に、4月の半ばを過ぎてしまった。

「交付決定って、いつ頃?」って尋ねても、Pさんも読めない。「そないにかからへんと思いますけど・・・。住まい公社も慣れてはれへんから・・・。大阪市から直接書類が来ますからね。気ぃ付けといてくださいね。」

5月15日と5月29日期限の仕事が重なっていたから、GWはずぅっと仕事をしていた。

母親は毎日何度も郵便受けを覗いて「GWって郵便局休みかなぁ」「大阪市、忘れてはるんちゃうやろか?」「電話してみよか」「梅雨になってまう!」 挙句の果ては「大阪市から書類が来るのんと私が死ぬのんと、どっちが先やろ」と言い出す始末。

歳とると気が短くなるって言うけど、ホントね。